Column -
Best Album 2001
2001
1.LET IT COME
DOWN/SPIRITUALIZED
NMEでもあっさり2位を獲得。確か「宇宙遊泳」の時は1位ではなかっただろうか。あの超偏屈のイギリスプレスにおいて、2作連続で上位を取ったというのはけちのつけようがない何かがあるのだろう。ただただ素晴らしい作品。
2.FREE
ALL ANGELS/ASH
これもよく聴いた。1曲目「WALKING
BAREFOOT」が最高。何の気のてらいもなく直球を投げてくる昔気質のエースのような魅力がある。「打てるものなら打ってみろ」といわんばかりに放たれる珠玉のメロディー。ほとばしるギターサウンド。
3.RINGS
AROUND THE WORLD /SUPER FURRY ANIMALS
気になりながらも、今作で初めて聴いたバンド。サウンドが多様で、「このメロディーを生かすには」といった発想に対してとても自由なアプローチを取っている。「ジャクスタポーズド・ウイズ・ユー」はどメロウなアーバンソウル風、「リングス・アラウンド・ザ・ワールド」の偏屈風ポップなど2001年に恐ろしいほどジャストに鳴り響いている。
4.GET
READY/NEW ORDER
祝復活!ということで。40半ばのオヤジたちとは思えないほどの瑞々しさ。このようにベテランが何の臆面もなく自由にやっている様を見ると、つい若手には「もっと元気にやれよ」と言いたくなってしまう。個人的には彼らの最高傑作であると思う。
5.AMNESIAC/RADIOHEAD
実はこれよりも今年はベンズを聴いていたのだけど、「ピラミッド・ソング」素晴らしかったので。個人的には「KID
A」の方がずっと好きである。しかし、彼らの「うた」を聴かせることへ挑戦する真摯な姿勢が良く表れた作品であり、他のロックバンドとは一線を画したところに彼らがいるというのは間違いない。
6.REVEAL/R.E.M.
野球評論家の別所毅彦さん(故人)がかつてオープン戦でどんなに弱かろうともセリーグの年間順位予想で巨人を1位に入れていたように、僕もR.E.M.の作品はどうしてもはずせないのである。ややメロウになり、「UP」の時のようなゾクゾク感はすっかり無くなってしまったものの、シングル「IMITATION
OF LIFE」の素晴らしいこと。今年のベストシングルです。
7..IS THIS IT/THE STROKES
NMEで1位になったのには少々驚いた。先のNYテロの影響でUS盤には「NEWYORK CITY
COPS」がカットされたようだが、あの曲がこのアルバムのハイライトと思っていただけに残念。2001年の新人組のなかではもっとも将来性を感じるバンドである。
8.ALL
IS DREAM/MERCURY REV
サマソニのMERCURY
REVのライブがすごかったらしい。見てみたかった。
9.REGENERATION/THE DIVINE
COMEDY
今まで「イギリスの伊達男」というイメージで、あまり聴く気がしなかったのだが、ナイジェル・ゴドリッチのプロデュースということで何となく買った。しかし、これが素晴らしかった。ニール・ハノンが美メロの達人であるということを思い知らされました。聴かず嫌いとはまさにこのこと。しかし、解散してしまった。
10.THE
INVISIBLE BAND/TRAVIS
「THE MAN
WHO」は1999年(だっけ?)のナンバーワンアルバムだった。今回も本当にいい曲揃いであった。のだが、「WRITING TO REACH
YOU」「DRIFTWOOD」「WHYDOES IT ALWAYS RAIN ON ME?」に匹敵するのが今回は「SING」「FLOWERS IN THE
WINDOW」くらいかなという気がする。「THE MAN WHO」というのはそれくらいバケモノアルバムであった。