Low/The Great Destroyer |
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これまでも良質な作品を生み続けてきたバンドであるが、今作の美しさと比べるとかすんでしまうくらいである。とにかくいろいろな要素が詰まっていながら、伝わってくるものは至ってシンプル。それは「世界はどうしようもなく壊れている」ということ。デイヴ・フリッドマン・プロデュースも久しぶりに冴えていた。 |
Weezer/Make Believe |
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1曲目「Beverly Hills」からウィーザー節が全開!これだけキャッチーで泣ける曲をよく書けるなぁといつも感心させられる。バンドとして特に目新しさはないが、個人的には1stよりずっと好きだし、2ndとも引けを取らないくらいの傑作だと思っている。 |
Coldplay/X&Y |
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リリース当時は「完璧だ」と偉く感動していたんだけど、フジロックのパフォーマンスを観たあたりから急速に自分の中で冷めてしまった感があった。改めて聴き直してみると、無駄なものが一切ないすごいものだというのが分かる。隙間のなさが徒となるという所は否めないが、質の高さはやはりさすが。 |
British Sea Power/Open Season |
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1stの衝撃から比べると、すごく大人になった印象を受けるアルバム。しかし、彼ら本来の魅力でもあるメロディーセンスをこのアルバムではこれでもかと爆発させている。良い曲のオンパレードであるが、それを彼らなりに崩しているところもあり、そこがまた良いんです。 |
Eels/Blinking Lights And Other Revelation |
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今時これくらいのボリュームのある作品を出すのは、イールズかサザンくらいしかいない。様々なタイプの曲があるが、どの曲も本当に個性的で良い味を出している。非常に内省的でありながら、聞き終わるとまた聞きたくなるという不思議な力を持った作品。。 |
Sigur Ros/Takk... |
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彼らのアルバムの中で、初めて深く入り込めたアルバム。と同時に今までの作品に対して誤解していたところもあったなと反省。でも間違いなくこの作品は今までの中で一番俗世間ととリンクを試みている。そこが僕はすごく好きだ。 |
The Coral/The Invisible Invation |
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今までと毛色の違う部分を見せながらも、自分たちのやりたいことをしっかりとやっているし、このドロッとしたサイケデリアを自分よりかなり年下の青年達が生み出していることが信じられない。1stのような衝撃はなくても、今の時代に必要とされる音を見事に作り上げている。 |
New Order/Waiting For The Silence Call |
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「Get Ready」も本当に素晴らしいアルバムだったが、今作では前作のギターバリバリな所を継承しつつも、みんなが聞きたい「New order」もしっかり意識して作られている。New Orderがクリエイティヴ面で全く衰えを感じない希有のバンドであることを証明している作品。 |
Broken Social Scene/Broken Social Scene |
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今年はカナダのシーンにかなりはまってしまった。Arcade Fireの高評価が目立つが、個人的にはBroken Social Sceneも全く遜色ないと思う。グランジからエレクトロまで、まるで誰かのipodの中身のような作品。アイディアが豊富であるが、そのアイディアに負けないくらい曲の構成がしっかりしているところも素晴らしい。 |
The Arcade Fire/Funeral |
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昨年のHope Of The Statesのように一瞬のロックの沸点を鮮やかに描くことのできるバンド。また、前述のBroken Social Sceneのようにこちらもバラエティー豊かな曲を自分たちの独自の解釈で鳴らしている。その解釈にどこかいびつなものを僕は感じる。で、言うまでもなくそのいびつさこそがこのバンドの魅力なのだ。 |