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The Flaming Lips/At War With Mystics |
チープなシンセ音、これでもかと言わんばかりのエフェクトを施していきながら、結果的にできあがったのは少しねじ曲がっているけれど、美しい天の川を浮遊しているような気分になる珠玉の作品。前作の流れを踏襲した作品だと思うが、このアルバムで改めて彼らの凄さに気づいた。大傑作。 |
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Muse/Black Holes And Revelations |
Supermassive Blackholeのプリンスばりのファンクには驚いたが、このバンドの濃厚な世界観ではそれが浮き足立つことは全くない。相変わらずの過剰なまでのドラマチック。好き嫌いは分かれるかもしれないが、ここまで完璧に聴き手を引っ張り込む音楽は他にない。 |
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Red Hot Chili Peppers/Stadium Arcadium |
ボリュームたっぷりの2枚組。この後はまたしばらくシーンから遠ざかるのだろうが、それもまた良しと思えるくらいの質の高さ。ジョン・フルシャンテの嗜好性がさらにいい形で表現されているが、それが独善的なものではなく、バンドのマジックにつながっているところがいい。 |
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Sonic Youth/Rather Ripped |
彼らのアルバムの中で一番好きかもしれない。単純に聴きやすいということではなく、ここまでキャリアを重ねたバンドが、こんなにも瑞々しいロックンロールを奏でることができるという事実に圧倒される。ラウドさには欠けるが凛とした美しさを持ったアルバム。 |
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Arctic Monkeys/Whatever People Say I Am,That's What I'm Not |
みんなが言うほどの衝撃は受けなかったんだけど、新しいビート感というか、明らかに新世代のロックンロール。それは、サウンド的なものと言うよりは、彼らのロックに対する距離感の取り方が新しいような気がするのだ。どことなく醒めていて、野心のかけらも感じられない無欲さ。しかしそれこそが、彼らのロックの推進力となっている。 |
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Badly Drawn Boy/Born In The U.K. |
彼のアルバムはどれも本当に好きで、このアルバムも特に変わったところはないんだけど、とにかく英国的センスにあふれた素晴らしいポップスが最初から最後まで詰まっている。シンプルだけど、それ故にデーモンのソングライターとしての半端無い力量が感じられる。もっともっと評価されていいと思う。 |
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Morrissey/RingLeader Of The Tormentors |
研ぎ澄まされたメロディーと、相変わらず嫌みなくらい真実を突きつける歌詞、さらに深みを増したヴォーカリゼーション。これさえあれば悪いものができあがるはずがない。前作よりもソフト志向にはなっているが、切れ味の良さはむしろ良くなっている。 |
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Johnny Boy/Johnny Boy |
サウンドは60年代ポップスの色が強く、ソフトな印象を受けるが、歌詞は思いっきりヘヴィー。そのアンバランスさもいいのだが、個人的にはフィルスペクターばりのウォールオブサウンドに乗せて歌われる甘いメロディー、その即効力にやられた。 |
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Pearl Jam/Pearl Jam |
今までも変わらず彼らは「怒り」を表現してきたのだと思うけど、いささか表現としてはおとなしい感じがしていたので、このアグレッシブなサウンドの復活はすごくうれしい。また先頭で戦う気になったんだな。やっぱり血気盛んなキッズにとっては、これくらいやらないと拳も挙げられないでしょう。 |
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My Chemical Romance/The Black Parade |
エモはどうも性に合わないんだけど、このアルバムのトータル性とメロディーのクオリティーの高さはそういう自分の壁となるところを軽々と超えて入ってきました。あまりにキラキラしたメロディーは癖になるし、丁寧に作り込まれた曲展開も実に見事。 |