Deerhunter/Microcastle |
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非常悩んだところであるが、「Weird Era」との2枚組であるということ、そしてその完成度の高さと貫かれた世界観の見事さで1位に選びました。アシッドフォークを思わせる繊細でメランコリックな歌を情念的なサウンドへと昇華させているところが素晴らしく、結果的に感情の揺れの間を行き交うようなスリリングな傑作を生み出すこととなった。 |
Sigur Ros/Med Sud I Eyrum Vid Spilum
Endalaust |
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ミニアルバムで見られたアコースティック寄りのサウンドが今作ではさらに成熟し、新たな力を得たような瑞々しさをもって響いている。そして、 人を寄せ付けないような孤高の美しさを持った彼らの歌が、今作で初めて人間に手をさしのべた、そんな風に僕には響いてくる。そこに僕はとてつもない感動を覚える。間違いなく彼らが新たな扉を開いた1枚。 |
The Charlatans/You Cross My Path |
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本当に久しぶりに抜けのよい作品を作ってくれたことへの感謝でこの位置に。ダンス、ファンク色の強さが程よく抜け、「Tellin’ Stories」あたりまでのロック的グルーヴが復活した。また、あえてコンパクトな作りにしたことで、よりタイトなサウンドに仕上げることができたと思う。ベテランの匠の技。 |
The Cure/4:13 Dream |
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アグレッシヴさと繊細さが同居している不思議なロックサウンド。とにかくフリーキーで、ギターロックをあらゆる角度から繰り出してくるところが実に見事。聴き手の感性を「これでもか」と揺さぶるような力を持っているのはすごいと思う。ギターロックはまだまだ死なない! |
The Verve/Forth |
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リードトラックLove is Noiseをのぞけば、壮大なスケールで流麗なメロディーを聞かせるタイプの曲と、サイケデリックにとぐろを巻いていくようなタイプの曲が混在し、自在に舵を取りながらアルバムは進んでいく。目まぐるしく変化する音楽シーンをよそに、彼らはその奥底でこのような鮮やかなグルーヴを描いていたのかなと思うと、それだけで感動的だったりする。 |
Coldplay/Viva La Vida Or Death And
All His Friends |
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初めの頃は、もう一つピンと来ないアルバムだったが、聞き込んでいくうちにはまっていったアルバム。「新しい服を着こなせていない」なんて書いてしまったが、自分の耳が追いついていないだけだったと改めて気付いた。決して安住しない怪物バンドの野心作。 |
Glasvegas/Glasvegas |
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世間で絶賛されている理由はよくわからないけど、とにかくサウンド的には大ストライクな作品。歌メロの良さとウォールオブギターサウンド。しかしながら、こういうものが素直に受け入れられているという状況はむしろ喜ぶべきだろう。サウンドの骨格がしっかりしていて、良くできた作品。 |
Longwave/Secrets Are Sinister |
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「もう一つ」感のあるバンドだったが、このアルバムで大飛躍を遂げた。雰囲気をなぞるようなところで終わっていたギターサウンドが、今作ではダイナミズム全開で鳴っている。明らかにブレイクスルーに成功した作品。エモ好きの人にもお勧めできる。 |
R.E.M./Accelerate |
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トータルの短さはやはりネックかもしれないが、ビル・ベリーが抜けた後初めて「ロックンロール」を奏でることができたという事実は大きい。初期のアルバムにあったドライヴ感を見事に取り戻した。これだけキャリアのあるバンドでも大変な作業であったのだと思う。過小評価がもどかしい。 |
Los Campesinos/Hold On Now,Youngster... |
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毎年1枚くらいはパンクアルバムを入れたくなる。基本線はギター・ポップだけど、世紀末思想の歌詞、投げつけられる音の礫、闇雲に突き進んでいくパワー。何から何まで振り切れた彼らの音楽は、どこから見てもパンクじゃないだろうか。 |