Column - 

Fuji Rock Festival 05

フジロック2日目。昨日雨にやられたので、今日は上下雨具を用意して出発。これで雨を凌いでやる。朝はグリーンで、エディ・リーダーを見る。実は彼女は前日スペシャのブースでアコースティック・ライヴをやっているのを見たんだけど、ちょうどあの名曲「Perfect」の時に自分の目の前に、リュックを背負った小さい女の人がやってきました。すごくCharaに似ていて、「本人かなー」と思っていたら浅野忠信までやってきました。浅野さんの方は髭ぼうぼう、長髪を後ろに束ね、人を寄せ付けないオーラを放っていました。

 その後引き続き、Sherbetsを見ようと思っていたら、頭にパラパラと降ってくるものが。もう雨が降ってきた・・・しかし、今日の俺はひと味違うぜと上下雨具(ゴアテックスですよ)をしっかり決める。でもすごい雨の量。ベンジーの熱が上がるにつれて、雨も強くなっていく。仕方なく木の下で雨宿りをする。しかし、一向に止まない雨。「くっそー」今日も撤退を余儀なくされました。100S見たかったけど、オレンジ・コートだし・・・。

 テントで小休止後、再びグリーンに向かったときはスカパラが。外国人もノリノリでやっぱりこういうサウンドはフェスで強みを発揮しますね。そして、しっかりアンコールがかかり、「雨に唄えば」をやってくれたあたりも心憎い演出でした。

 Gang Of Fourは一目見なければと思い、早めにホワイトへ。ちょうどFeederの前でしたので、Feederも見ることに。でも、Feederは全然聴いたことが無くて、ヘヴィーなサウンドを予想していたら思ったよりソフトでした。お行儀の良い感じというか。

 で、きっとGang Of Four待ちだったと思うのだけど、ハイロウズのヒロトを発見。帽子を目深にかぶり、終始うつむきがちなその様子はちょっと怪しくもありましたが、しょっちゅうサインや握手を求められていて、なんとなくかわいそうに感じました。どうなんでしょう?こういう時ってサインや握手って求めるべきですか?アーティストもフェスでは「観客」の一人として参加する権利があると思うのですが、そう考えるとやっぱり控えるべきではないかな。と僕は思います。自分は握手やサインを求めたり、話しかけたこともありません。前の日にTokyo No1 Soul Setの3人を見たときはちょっと迷ったけどね。

 そして、そのGang Of Fourはよかったです。渋谷陽一も大爆笑しながら見ていました。アンディ・ギルのギターは良いですね。とか言いながら実は3曲くらいしか見なくて、すぐBeckを見にグリーンへ移動しました。知人はGang Of Fourがベストアクトだといっていました。電子レンジをぶっ壊したとかいっていたな。

 でBeckですが、これが本当に素晴らしかったです。「Guero」と旧作をバランスよく織り交ぜていて、「Looser」「Devil’s Haircut」「New Pollution」といったBeckファンでなくてもよく知っている曲をやってくれたことで、かなり盛り上がりました。やらないだろうと思っていた「Sexx Laws」もイントロ電子音ヴァージョンでめちゃめちゃ格好良かったです。と、かなりミーハーチックに楽しんでしまったのですが、終盤でBeckがアコギで「The Golden Age」を歌い始めるとステージ上に何故が食卓が。何が始まるのかと思ったら、他のメンバーが食事を始めました。最初は気が付かない人が多く、スクリーンにその様子が写されると会場は大爆笑。でも、これは自分には笑いを取ると言うよりもPVのような不思議な世界観を演出していたように見えました。そして、次第にメンバーはBeckの歌に合わせてフォークやナイフでリズムを取るようになりました。これが見事に演奏として成立していたのがまた鳥肌ものでした。見ていない人はテレビでも見て欲しいです。

 Dinosaur Jr.に合わせてホワイトへ移動。ちょうど1曲目「Gargoyle」に間に合いました。あんまり練習していないようなことをインタービューでいっていたけども、全くブランクを感じさせないような轟音ぶりでした。Jの顔は長髪で隠れて全然見えなかったけど、その姿はかなりの「大物(あまり深く考えないように)」になっていました。いわゆる初期の3枚からの演奏でしたが、Dinosaur Jr.のオリジナルメンバー時の凄まじさがよく伝わってきました。もう、言ってしまいましょう。Dinosaur Jrはズバリ初期ですね。正直、今「Green Mind」以降を聴き直すと物足りなく感じるんですよね。「Bug」とかの方がしっくり来るようになりました。このメンバーでアルバム作って欲しいなぁ。ちなみにこの音源が聴けるサイトがあります。探してみてください。


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